ウサギの歯の疾患 | ナス動物病院

ウサギの歯の疾患

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かなり、春らしい気候になってきましたが、いかがお過ごしですか。
忙しくて、ブログの更新が、遅れてしまいました。
今回はウサギの不正咬合によって起こる
1症例を紹介します。

●顎骨膿瘍
切歯・臼歯の不正咬合は、歯は口の中に向かって伸びるだけでなく、
歯の根が上顎や下顎に向かっても伸びてしまいます。
反対向きに(下顎骨や目の方に向かって)伸びてしまった歯は
そこで感染・炎症を起こし、膿瘍を作ります。
うさぎの膿は時間がたつとチーズ状に固くなってしまうため、
見た目には、デキモノのように見えます(写真)。
上顎に膿瘍が出来てしまった場合、固くなった膿が眼球を押し出し、
眼球が突出してしまいます。

治療は、異常な歯を抜くこともありますが、うさぎの顎骨は非常にもろく、
抜くときに骨折を起こしやすいことや、血管の分布が豊富なために出血が多い、
歯を抜いた穴から感染を起こしやすい、
痛みから結局食餌がとれないなどの欠点があるため、
治療の選択が限られます。
基本的には膿瘍を摘出したり、切開・洗浄と抗生物質の投与を中心とした治療が行われます。
しかし完治するには長期間に渡ることもあり、
膿の貯留を繰り返してしまうこともある
非常に厄介な病気です。

4月から狂犬病のワクチン接種やフィラリアの予防が始まります。
皆さんには、後日、お手紙が届くと思います。
よくご覧になってください。

後日ブログにもアップします。


080326