歯科検診の重要性 | ナス動物病院

歯科検診の重要性

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先週末に大阪の学会に参加しました。
歯科関係の学会参加者は非常に少ないのが現状です。
いかに関心が低いか解ります。

そこで今回は、成長期の歯科検診の重要性についてお話します。

最近はダックス・チワワ・プードルなどの仔犬がよく来院します。
目的は、ワクチン接種です。
週齢からすると、生後8週から12週齢ぐらいです。
まだこの時期には永久歯は見られません。
永久歯は生後6ヶ月までに生え変わります。
しかし、顎の長さの異常による不正咬合は予測できます。

イヌを購入するとき、口の中まで確認するオーナーさんは
ほとんど、いません。初診で初めて、びっくりされます。
ですから、ワクチン接種の機会は今後の不正咬合による障害を
オーナーさんに理解してもらうよい機会なのです。
私は初診時に必ず咬合の確認をして、生後6ヶ月での再度の確認を
お話します。

不正咬合の可能性のリスクがあれば、1ヶ月ごとに咬合の確認をします。
もしそこで、異常が発見されれば、抑制矯正や外科的矯正を行います。
このタイムリミットが生後6~8ヶ月までと認識してください。
早期の矯正で歯はかなり移動します。
8ヶ月以上になれば矯正に時間がかります。

とにかく矯正時期としては生後6ヶ月ぐらいが最適です。
ぜひこの時期に、歯科検診を受けられることをお勧めします。
抜歯だけでも、有効な矯正効果が得られます。
ご相談ください。


071123