「噛むだけで!?」進化している機能性ガム | ナス動物病院
「噛むだけで!?」進化している機能性ガム
今回は人用のガムの進化について。
最近のガムは、虫歯になりにくいといった効果は当たり前、それだけでなく、
口の中や歯にプラスαの効果が期待できるという機能性ガムが、発売されるようになりました。
これらの機能性ガムには、どんな効果が期待できるのでしょうか?
どうしてガムが歯に良いの?
それは噛むことによって分泌される唾液です。
唾液は、虫歯菌が歯に穴をあける酸性の状態を中和する働きがあります。
さらに溶けてしまった歯の表面を修復する再石灰化という働きもするのです。
歯肉の炎症に効果的なPタイプ
メディシュPタイプ ポータブル14粒 希望小売価格 180円、ボトル 75グラム希望小売価格600円
Pタイプは特に歯周病の炎症に対して、特に効果を発揮する「ラクトフェリン」が配合されているのが特徴です。ラクトフェリンは、人の母乳、特に初乳に多く含まれていて、唾液の中にも含まれています。
一般に歯茎が炎症を起こす原因となっているのが、歯周病菌が出すLPSという毒素です。ラクトフェリンは、このLPSと呼ばれる毒素を解毒する働きがあります。このためこのガムでは、虫歯の予防効果に加え、歯周病の進行抑制効果も期待できるというわけです。
虫歯に効果的なCタイプ
メディシュCタイプ ポータブル14粒 希望小売価格 180円、ボトル 75グラム希望小売価格600円
Cタイプは、特に虫歯の原因となる、プラーク(歯垢)に対して、特に効果を発揮する「デキストラナーゼ」が配合されています。
一般に虫歯の原因となるのは、プラーク(歯垢)です。このプラークは、口をゆすぐだけでは取れないほど、しっかり歯にこびり付いて増殖します。デキストナラーゼという物質は、プラーク中の細菌の連結を弱めるプラーク分解酵素として働きます。
このため、ガムを噛むことで、唾液が酸を中和して、歯の表面の再石灰化を行い、さらにプラークが形成されるのも抑制し、虫歯になりにくいといった効果が期待できるというわけです。デキストナラーゼは、高い歯垢分解効果のため、歯磨き粉などにも配合されています。
これらの機能性ガムは、食後に10分から15分程度噛むとメリットを得やすいと考えられます。
ペットはガムを長い間、噛んでくれないのが
最大の欠点です。