ネコの口内炎(重度) | ナス動物病院

ネコの口内炎(重度)

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ネコの口内炎の症例を紹介します。
  

この猫は他院にてステロイドの持続投与をされていましたが
効果がなくなってきたということで、紹介を受けました。
 

見るからに激しい潰瘍性口内炎を起こしています。
(ステロイド持続中です)
レントゲンでは歯の溶解と歯周病がで確認できます。
このような状態でステロイドや抗生剤、
歯石除去しても、何の治療にもなりません!
 
 


 


 


 


 


 

 
このブログで何度もお話していますが

このような、口内炎の症例にステロイドや抗生剤・インターフェロン・その他もろもろを投与しても

一時的な効果しかなく、ステロイドを中心とした薬剤を持続的投与する結果になります。

そのため、糖尿病やクッシングなどの内分泌の病気に陥る

最悪の結果を招きます。
 
 

現在、口内炎の治療で定期的に注射をされているオーナーさんは、きわめて多いと思います。

ぜひ、歯の詳しい先生にセカンドオピニオンを受けてください。
 

この症例では、犬歯以外の歯を全抜歯しました。

治癒までの時間は数か月かかりましたが、今では見事なほどに完治しています。