うさぎの歯の病気 | ナス動物病院

うさぎの歯の病気

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今回はウサギの歯の病気についてお話します。
多くの症例は下記の2つです。

.1 切歯の異常
  不正交合による過長症

.2 臼歯の異常
  歯の摩滅が不十分になり歯に棘ができ、舌、頬を傷つける。

症状としては、
口をクチャクチャさせる
食べられない(食欲不振)
涎が出る(下顎が濡れる)・・・などです。

次に治療法ですが

●切歯の治療(不正交合)
  1. 切歯の切断(歯科用カーバイトバーにて切削)
    ※決してペンチでパチンなんて行なわないでください。

  2.切歯の矯正(歯科用カーバイトバーにて切削)
     成長期(4ヶ月~6ヶ月)・若齢期であること
     軽症のうちに発見され場合
     繰り返し処置ができる場合
     
     など上記条件のときは可能です。

  3. 麻酔は通常しません。

●臼歯の治療 (写真はカーバイトバーのデモンストレーションです。)
  1. 切削・研磨(全身麻酔で処置する)
  2. 舌や頬の傷と炎症の治療は、歯の研磨後、鎮痛剤、抗生剤の投与。

ウサギは口を大きく開くことができないので
実際には写真のように簡単ではありません。

次回は、予防についてお話します。


070222