動物歯科の器具 | ナス動物病院
動物歯科の器具
今回は視線を変えて、手術器具についてお話します。
人と違い、ペットの歯科では、様々なサイズの歯科処置を行います。
セントバーナードから、チワワ、猫、ウサギ、フェレットなどなど。
体のサイズが違うと、歯のサイズも違います。
その中で、特に抜歯についてお話したいと思います。
歯科を専門的に勉強する以前は(かなり昔ですが)
主に人間用の歯科器具を使って抜歯をしていましたが、
現在では、動物用の歯科器具が、多種販売されています。
自分自身、国内で販売されている、歯科器具は、ほとんど購入しています。
一つの趣味みたいなものでしょうか?
しかし、これが結構奥深いもので、微妙な角度や、長さによって
抜歯処置の確実性と速さを左右します。
もちろん抜歯テクニックは重要ですが、抜歯器具あってのテクニックです。
一部ですが、エレベータ(抜歯を行なうときの器具)を紹介します。
上段の写真は主に猫、下段は犬に使用しています。
同じように見えて、先端の幅が違います。
現在では年間100症例近くの歯科処置を行っていますが、
もっと、いい器具があったら、もっと早く手術が終わるのにと思い
新しい歯科器具の作成に、励んでいる所です。