抑制矯正について | ナス動物病院

抑制矯正について

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今回は、咬み合せについて考えてみたいと思います。

咬みあわせと言っても、上顎に比べて下顎が長いために

上顎切歯と下顎犬歯が、ぶつかってしまうタイプです。
 


 

最近、このような不正咬合をよく見かけます。

下顎犬歯が上顎切歯の内側に当たっているために、突き出してきました。

また反対側の犬歯と比較して、崩出が著しく抑制されています。

移動させることも、不可能ではありませんが、費用と度々の通院が必要となります。
 

このようなケースでは、今後の症状の悪化を予測して、早期に切歯の抜歯を行なうのも1つの方法です。

この症例は、去勢手術のときに上顎第3切歯の抜歯を行ないました。
 


 

次の写真は処置後7日後の様子です。
 


 

犬歯が急激に崩出していました。

これで、咬合がスムーズになり、見た目にも目立ちません。

今回のような矯正を抑制矯正といいます。

理想的には、永久歯が崩出後早期に行われるべき処置です。