猫の歯周病 | ナス動物病院

猫の歯周病

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今回は老猫の歯周病の症例を紹介します。

この猫は15歳の日本猫で、以前から口を痛がると言うことで、来院されました。

高齢のため、内服薬で治療されていたそうです。

写真のように、臼歯に多量の歯石が付着し、咬み合せが上手くいかず、頬が炎症を起こしていました。

治療としては、抜歯後、炭酸ガスレーザーで蒸散して終了です。

麻酔のリスクはありますが、予後良好です。

 

予断ではありますが、オーナーさんから麻酔に対してリスクの質問を良く受けます。

当院での歯科症例は、高齢で全身状態の悪いペットが半数以上を占めます。

私の言う高齢とは、犬や猫で15歳以上、ウサギで6歳以上を示しています。

このペットたちの多くは、ホームドクターにおいて、麻酔が危険だと説明を受けているために

オーナーさんは麻酔=死と言う言葉に悩まされています。

このような説明を受けているために、手術をせずに、放置され悪化していきます。

決して麻酔は安全ではありません。

しかし、そのリスク以上に見合うだけの、健康、幸せ、笑顔が取り戻せるのであれば

手術を行うべきでは、ないでしょうか。