ペットのためのPET | ナス動物病院

ペットのためのPET

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今回は少し怖いお話をしたいと思います。
アメリカで犬種ごとの死因を調べた文献が発表されました。
その中で日本でも人気の高い、G・レトリバーとL・レトリバーについてお話します。

まず、Gレトリバーですが、死因の56.6%が腫瘍(ガン)によるものでした。
その内訳は血管肉腫(31.5%)、リンパ腫(14,3%)、ガン(13.1%)、肉腫(8.9%)、中枢神経系腫瘍(7.7%)・・・・・・というものです。


次にL・レトリバーですが、死因の30.9%が腫瘍によるものでした。
内訳は、ガン(23.2%)、血管肉腫(22%)、肉腫(13.4%)、リンパ腫(11%)、中枢神経系腫瘍(6.1%)・・・・・・というものです。

それ以外に、Gシェパードの死亡原因の36.7%が腫瘍だということです。

人間と比較してとても高率に悪性腫瘍が発生します。

確かに、当院でもレトリバーはガンによる死亡が圧倒的に多く、手遅れの状態で来院されるケースが目立ち、とはいえ、早期発見がとても困難なのも事実です。
人間でもようやく、PET(ポジトロンCT)を使用して、早期のガンを発見することが出来る時代になりました。

ペットもPETを使うことのできる時代が、早く訪れるといいですね。


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