ペットの歯の治療について
最近、ペットの口の中を覗いたことがありますか?
ワクチンやフィラリア予防はしていても、歯磨きはしていますか?
イヌやネコでの最初の歯科検診は、初めての健康診断のために来院する6~8週令で通常行います。その後は、簡潔な歯科検診をワクチン接種のために来院するごとに行い、歯科に重点をおいた検診を、すべての乳歯が抜け落ち永久歯が正常な位置にあるか否かを確認するため、7~8ヶ月齢の間に検診します。
今では3歳以上の犬猫の80%以上は歯周病があるといわれています。きっと気になる歯があるはずです。それを解決するためには、定期的な予防歯科処置やデンタルホームケア(歯磨き)が必要となります。といっても、「今更、歯磨きなんて無理だよ」と言われるオーナーさんがほとんどです。そこで、予防歯科処置がとても大切になります。
1予防歯科処置とは?
詳しくいうと、歯肉縁下の根面を含んだすべての歯面に付着した歯垢・歯石の除去(スケーリング)と、その後の再付着遅延のために歯面研磨を行うことです。
今では動物用歯科治療専門の機材も登場し人の処置方法と同じ工程で行い、以前の処置に比べ格段に綺麗に仕上がります。
これらの処置を行っても日頃の口腔内の衛生管理を行わず、放置したままの状態であれば、24時間以内に歯面に歯垢が付着しはじめ、3~5日で歯石になります。したがって、毎日のホームデンタルケアが必要です。
ホームデンタルケアとは家庭でペットの歯に付着した歯垢を除去あるいは、付着を防ぐ手入れの方法をいいます。
ホームデンタルケアを効果的に行えば、歯周病や虫歯を防止・減少させる手立てとなります。進行中の歯周病を治療するためには、丁寧かつ頻繁なホームデンタルケアを行うことがきわめて重要です。病院で治療を受けても、ホームデンタルケアを同時に行わなければ、歯周病を十分に治療あるいは、予防することはできないといわれています。
2歯内治療・保存修復について
あなたは、虫歯になった自分の歯をすぐに抜きますか?
また、犬や猫は悪くなった歯(歯折・虫歯など)を抜歯するだけだと思っていませんか?ペットでも同じこと、抜歯しないで治すこれが歯内療法です。
今では人と同様に歯を残すための治療を行っています。