犬の病気についての質問
フィラリアの予防方法について教えてください。
当院では約80%のオーナーさんがアドバンテージハートを使用されています。
スポットタイプ(滴下式)で1ヶ月に1度愛犬に滴下するだけ
便利で確実にフィラリア予防とノミ駆除を同時にできます。
この商品の最大の特徴は
①経口投与剤と比べて投与が簡単
②一度にフィラリアとノミを駆除できることです。
その他に内服薬もあります。
予防期間は蚊の出る時期、平均4月から12月までの期間です。
フィラリアの検査はなぜ必要なのですか?
フィラリア陽性犬に予防薬を投与することによって
10%の死亡例ならびに副作用がみられます。
これらの犬には投薬前に適切な処置が必要となります。
フィラリア予防薬は蚊の出る時期に合わせて投与する必要がありますが
これは地域によってかなりの差があるために、確実に予防できているかを確認するためです。
犬が確実に薬を飲んでいるか?の確認です。
要するに、やるんだったら確実に・安全にということです。
うちの犬には「すでにフィラリアが入っている」と言われました。予防をしても手遅れなのでは?
たとえフィラリアが入ったとしても予防は確実にすべきです。
フィラリアが問題となるのは、その犬の血液の流れをどの程度、障害しているかと言うことです。
ですから心臓の大きな大型犬に、少数寄生しても症状は出ないし
小型犬に1匹寄生しただけで重い症状がでます。
問題は<入っているorいない>ではなくて、心臓にどれくらいの数が占めているかが重要なのです。
すでに寄生している虫は、少数であれば駆虫薬で殺すことができますし
フィラリアの寿命は5年ですからこの間、確実に予防していけば、元の心臓に戻ることができます。
犬がフィラリア症になるとどうなるのですか?
フィラリアの特徴として問題なのが心臓に寄生することなのです。
決してフィラリア自体が、毒を出したり、噛み付きませが
血液の流れを著しく障害することによって病気を引き起こします。
ですから症状の程度も種類も様々ですし、症状がでるのに数年がかかります。
たとえば咳や運動不耐性・失神などの心不全や
黄疸・腹水などの肝不全や多尿・尿毒症などの腎不全などです。
重要なのは、症状が出るまでに数年かかると言う事、気づいたときには既に遅いと言うことです。
どうして12月の蚊のいない時期まで予防するの?
フィラリアの子虫は、蚊に刺されたことにより皮膚から約3ヶ月間をかけて心臓へ向かいます。
予防薬は、心臓にいる虫を殺すのではなくて、心臓に向かっている虫を殺します。
そのため、子虫が心臓に達するまでの間、駆虫効果を継続させる必要があるからです。
万が一、指示された期間中、持続して投与を行わなかったり、中断したりすると
感染する確立が高くなるので、12月まで、確実に予防しましょう。
室内で飼っているがフィラリアの予防はしないといけないの?
予防してください。
家の中にも蚊はいますよね!たった一匹の蚊でもフィラリアを持っていれば
感染が成立してしまいます。