炭酸ガスレーザー 症例1 | ナス動物病院
炭酸ガスレーザー 症例1
導入、の翌日
ネコの重度歯周病の全額抜歯を行ないました。
歯周病で半分の歯は、すでに抜け落ちていますが口を覗くと、歯石が山のように盛り上がり
その歯石と接する歯肉が炎症を起こして腫れていました。
抜歯後レーザーで、炎症部位を蒸散(悪い組織を蒸発させる)処置を終えました。
高齢にもかかわらず、麻酔の覚醒もよく、次の日には、ドライフードをパクパク食べていました。
炭酸ガスレーザーの特徴は
1.腫瘍の切除
2.軟組織の蒸散、止血、切開
3.メラニン色素の除去
4.軟組織疾患の鎮痛、消炎
5.う蝕部の蒸散、殺菌、消毒
6.象牙質知覚過敏症の誘発痛の緩和
などです。
処置後の痛みが少ないというのが、一番の利点です。
高齢でも、手術時間を短縮させ、麻酔のリスクを減らすことによって高齢でも安全に手術が出来ると思っています。
次の日は乳腺腫瘍の手術で使用しましたがやはり、翌日の腫れが非常に少ないです。