猫山家の人々 | ナス動物病院
猫山家の人々
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病院の診療が忙しく慌ただしい中、今回は一休みして、一冊のポストカードブックを紹介します。
この本と知り合ったきっかけは、本の登場猫の中に、患者さんの猫(その名も漱石クン)が出演していることでした。とてもかわいい猫のイラストでみんな幸せそう・・・!というのが、第一印象です。
本の中に、作者(亀井小梅)のこの作品への思いが書いてあります。
この本に登場する猫は、全て私が係わったり出会
いがあったりした実在の子達です。
大部分は人間の身勝手で「野良猫」とよばれていま
した。
その中には別の人間によって幸せな生活を手にいれ
た子もいますが、病気や怪我、心無い人間による虐待、
捕獲などによって短い一生を終えていく子も後をたち
ません。
今「空前のペットブーム」などと言われていますが、
その裏には多くの猫が幸福な生活を知ることもなく消
えてっていることを決して忘れてはいけないと思います。
すべての猫達が来世はこの絵の世界のように幸せ
に生きて欲しい、という願いを込めて、これからも猫を
描き続けていきます。
本屋で見かけたら、ぜひ一度手にとって、中を覗いてみてください。
きっと、心が温かくなりますよ。
0701