歯科治療の質問
イヌの歯の本数は何本?
すべての乳歯は8週令までに所定の位置に存在しなければいけません。
仔犬では上顎に14本、下顎に14本の総計28本になります。
また永久歯においては2-7ヶ月齢の間において上顎20本、下顎22本の総計42本になります。
7ヶ月をすぎても残っている場合は抜歯しなければいけません。
乳歯が残っていたらいけないの?
正常ならば、永久歯が生え始めると乳歯が抜け、その場所に永久歯が生え変わります。
これは人間と同じです。
この一連の事象が起こらずに、乳歯と永久歯が同時に存在すると、
歯科疾患にかかりやすくなります。
しかし、イヌやネコの場合、乳歯が抜けずにそのまま残っていることがあります。
ほとんどが小型犬種で見られますが、時折大型犬種にも乳歯が残っていることもあります。
歯周病の予防や不正咬合を治すため、残存乳歯は可能な限り早期(5~6ヶ月)に抜歯を行い
永久歯の移動を可能にして正常に咬合させなければいけません。
イヌもネコも歯が抜けるってホント?
イヌも、ネコも生後6~8ヶ月ごろまでには乳歯から、永久歯に生え変わります。
抜けた歯は、ほとんどが飲み込まれるか、部屋に落ちています。
その他では、歯周病を引き起こしたために歯が抜けたり
硬いものを噛んで歯がかけてしまったりということもあるので
永久歯に生え変わる時期以外に歯が抜けた場合は、非常に重症です。
歯周病を予防するにはどうしたらいいの?
歯周病は、進行してしまうと怖い病気ですが、飼い主さんの努力で予防できる病気です。
歯周病になった時には病院で治療するしかありません。
歯周病を予防するには、歯磨きに勝るものはありません。
口を触らせてくれる子ならば、口を閉じたまま、ガーゼを巻いた指で歯の表面をこすります。
嫌がらない子ならば、犬用・猫用の歯ブラシと歯磨き粉で、歯を磨いてあげて下さい。
動物用の歯磨き粉は、すすぐ必要はありません。
歯磨きが難しい子には、専用のガムやフードを購入し与えてあげてください。
豚のヒズメなど、ハサミで切れないものは、歯が折れる原因となるので、絶対にやめてください。
イヌやネコも虫歯になるの?
ネコは人間のような虫歯にはなりません。
イヌは虫歯になりやすいと言われていますが、ほとんどありません。
ネコやイヌは、虫歯というよりは歯周病になりやすく
そのため口臭がしたり、硬いものを噛むときに痛がったり、痛みのため食欲がなくなるなどの症状がでます。
日ごろから、歯を観察してあげましょう。